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    2024.7.28

    【徹底解説】アメリカ流インテリアデザイン・間取りの特徴

    監修

    インテリアコーディネーター/窓装飾プランナー/キッチンスペシャリスト猿渡 奈央

    海外の有名床材ブランドなどを取り扱うインテリア総合商社勤務。インテリアコーディネーター、窓装飾プランナーの資格を保有。

    50の州とワシントンD.C.(首都特別区)から成り、多様な人種・文化的背景の人々が住むアメリカ合衆国は、世界3位の国土面積と世界最大の経済力を持つ超大国です。金融・製造・エネルギー・サービスなど幅広い分野で名だたる大企業が本社を構え、シリコンバレーなど新興技術の発信地を有するテクノロジー先進国でもあり、世界のリーダーとして強い存在感を示し続けています。一方、ハリウッドやブロードウェイなどの文化・エンターテインメント産業も充実し、グランドキャニオンやナイアガラの滝など広大な自然と資源にも恵まれた、類まれな国です。

    今回はそんなアメリカのインテリアデザインについて、人々の暮らしぶりや国民性を交えながら解説したいと思います。

    アメリカ合衆国の大都会、ニューヨークの摩天楼(参照元:AdobeStock

    アメリカ人のインテリアに対する姿勢

    「ライフステージに合わせて住み替える」という感覚が強いのがアメリカ人の住宅に対する考え方。未婚や若いカップルは都市部で利便性の高いアパートメントに住み、子供が生まれると郊外の戸建てに引っ越すというのが定番です。アメリカの不動産市場は流動性が高く、住宅の売り買いが比較的容易にできる点も、住み替えのハードルが低い理由のひとつと考えられます。

    インテリアもその時々の住宅規模やスタイルに合わせて入れ替えることになるため、家具の中古取引も盛んです。環境負荷を減らすという観点から新品よりも再利用品を好む人も増えており、中古家具販売店だけでなく、オンラインマーケットプレイスや地元のフリーマーケット、ガレージセールなどでの取引が活発に行われています。

    中古品を購入してそのまま使うというより修理・カスタマイズ前提のDYI精神が強いため、新品を揃えるよりも自由な発想で、自分好みに仕上げることに長けている人が多いのかもしれません。アメリカ人にとって住宅やインテリアは一度購入したら一生付き合うものではなく、ライフステージに合わせてもっとも快適な形を追求したパートナーのようなものなのです。

    アメリカ郊外でよく見られるファミリー向け住宅(参照元:AdobeStock

    アメリカの家の特徴・間取り

    日本に比べて国土が広大で、ひとりあたりの居住面積も段違いのアメリカ(ひとりあたり居住面積は約30㎞² ※1、日本では約3㎞² ※2)。スペースに余裕がある分ゆったりとした間取りを組みやすく、大型の家具もためらいなく導入することができます。特に郊外型の住宅では前庭・裏庭を含めて隣家との間隔がとても広く取られており、プライバシーが十分に確保されていることが魅力のひとつです。

    都市部では利便性やコンパクトさ、郊外では広さや自然との調和が求められるという需要の違いはあるものの、全体的に天井が高くて窓が多く、明るいのがアメリカの家の特徴です。戸建住宅が立ち並ぶ郊外型のベッドタウンではひと家族が複数台の車を所有することがスタンダードなため、2台以上の車を留め置ける大きな屋内型ガレージスペースが標準装備となっています。家族や友人とバーベキューやパーティーを楽しむための広いガーデンスペースも、アメリカ人のライフスタイルに欠かせません。

    アメリカの郊外でよく見られる戸建住宅の一例(参照元:AdobeStock

    リビング

    これまで紹介した他国同様、アメリカでもリビング・ダイニング・キッチン一体型のオープンプランが人気となっています。広々とした空間には大型のソファやオットマンが備えられ、そこで時間を過ごす人がリラックスできる空間づくりが心がけられています。金曜日や週末の夜、自宅で家族や友人と映画を楽しむムービーナイト文化があるため、ホームシアターやオーディオといったエンターテイメントシステムにお金を惜しまない人も少なくありません。

    アメリカのリビングで特徴的なもののひとつにシーリングファンがありますが、デコレーション的要素だけでなく、空気を循環して冷暖房効果を高め、エネルギーコストを下げる役割を果たしています。特に南部や暑い地域で広く普及している設備で、快適な室内環境を保つのに効果的です。

    シーリングファンや大きなソファが特徴の伝統的リビングルーム(参照元:AdobeStock

    子供部屋

    幼い頃から自室を持ち、自分で管理することで自立が促されると考えるアメリカ人。そのため子供は幼少期からひとり部屋を持つことが一般的ですが、アメリカのように広い居住面積が確保できてこそ提供できる環境でもあります。

    アメリカの子供部屋の特徴は、機能性とデザイン性を兼ね備えた明るく楽しい空間づくり。子供の興味や関心に基づいて部屋のテーマが考えられ、壁紙や家具をコーディネートした空間は、子供のクリエイティビティを刺激しやる気を育てます。写真のコーディネート例では壁や収納にカラフルなブロックモチーフが用いられていますが、それ以外の色味を落ち着いたスカイブルー・マスタード・白で抑えることで、賑やかながらもまとまりのある空間を作り出しています。

    カラフルな壁や収納が楽しい子供部屋の一例(参照元:AdobeStock

    キッチン

    アメリカのキッチンに欠かせないのは、大型のアイランド。調理台としての用途だけでなく、カジュアルなダイニングスペースとしても活用されます。ホームパーティーが盛んな文化のため、食事や飲み物の準備をしながらゲストとのコミュニケーションが取りやすいアイランドがキッチンの中心的存在になっています。一週間分の買いだめが主流の買い物スタイルの家庭が多いため、たくさんの食材を保管しておく巨大冷蔵庫も必要不可欠な装備です。

    また、キッチンからテラスや庭に直接出られる間取りが人気ですが、バーベキューの際の利便性に考慮されている点、アメリカ文化が垣間見えて興味深いところです。バーベキューは調理を通じてコミュニティの絆を深める、社会的意義の大きなイベントだと考えられており、私生活のみならず会社生活を通じても重要な要素となっています。

    大きなアイランドが中心のオープンプランキッチン(参照元:AdobeStock

    間取り

    アメリカの家はその広い敷地面積を活かし、住む人がストレスなく過ごせる作りになっています。例えば、多くの場合両親が使うマスターベッドルームにはバスルームとウォークインクローゼットが備えられ、プライバシーが保たれるよう考慮されています。郊外ではフォーマルなリビングルームと、家族用のファミリールームのふたつのリビングルームを持つ家も珍しくないですが、人を招く前提で使い分けるスペースが用意できるのも家の広さが成せる業と言えるでしょう。洗濯機・乾燥機・アイロン台を置いたランドリールーム、食材の保存に使われるパントリーなど、用途が限られるスペースも贅沢に取られていることも特徴のひとつです。

    アメリカ生活に欠かせないバーベキューを楽しむためのテラス(参照元:AdobeStock

    アメリカ的インテリアデザイン

    最後に、アメリカの2つのインテリアトレンドを紹介します。アメリカは人口が多く国土も広大なため、保守的な南部とトレンド感度の高い北東部など、地域によって好まれるスタイルには当然違いがありますが、ここで紹介するのは日本のコンパクトな住宅でも比較的取り入れやすいスタイルです。

    モダンニューヨークスタイル

    都市部の歴史的建物を改装したアパートメントによく似合う、古さと新しさが同居するスタイル。洗練されたアーバンライフを反映するように、機能性と美しさを兼ね備えています。高い天井、装飾的なシーリングや腰壁などのクラシックな内装に合わせるのは、個性的ながら直線を多用したモダンでクリーンなアイテムたち。壁や床にカプチーノカラーやアースカラー、モノトーンなど落ち着いたカラーパレットを使うことが多いため、写真の例ように家具で色彩を足すのがあか抜けて見せるコツです。

    ダークグリーンのソファとバーガンディのダイニングチェアがアクセントを加えるLDK(参照元:AdobeStock

    【パラドー社のおすすめ床材】

    Oak grey whitewashed(オークグレイホワイトウォッシュド)

    ヨーロッパで智慧の象徴として知られるグレー色のオーク。そのニュートラルな色調は、モダンニューヨークスタイルが持つ上品でスタイリッシュな空間に完璧にマッチします。落ち着いたトーンのもたらす情感が、心と空間に静寂をもたらしてくれます。

    Dolomite white(ドロミテホワイト)

    高貴な鉱石として知られるドロマイトをモチーフにした床材。乳白色の美しい表面は天然石モチーフならではの唯一無二の表情を持ち、床面の主張を抑えつつ上質な空間を演出したい場合に最適な選択肢となります。

    ブルックリンスタイル

    ニューヨークのブルックリン地区にインスパイアされた、都会的でありながらリラックスした雰囲気を持つスタイル。無骨なインダストリアル要素とヴィンテージの深みが融合され、独特の空気感を醸し出します。シャープでありながらあたたかみのある空間を作り出すために取り入れたいのは、革・布・木材などの自然素材、ウッドカラーや暖色系による色のアクセント、自然とのつながりを感じさせる観葉植物です。

    工業的要素の強いレンガやスチール材に、ウッド家具やアースカラーを足してやわらかい雰囲気に(参照元:AdobeStock

    【パラドー社のおすすめ床材】

    Oak Memory natural(オークメモリーナチュラル)

    時代を刻むオークの年輪の一つ一つが、卓越したドイツの職人芸によってフローリングに再現されたParador社の傑作の一つ。星霜を経るごとに深みを増すオークの木目模様は、ブルックリンスタイルに深みとあたたかみを加えてくれます。

    Oak Vintage grey(オークヴィンテージグレイ)

    ヨーロッパの古木をモチーフにしたOak Vintage Greyは、ブルックリンスタイルに最適の床材です。職人の手によって丹念に刻まれた古いオークの表情が窓から指す光に浮かび上がる様は、人々をノスタルジックな空想にいざないます。

    【参考、出典】
    ※1:アメリカのひとりあたり居住面積の算出元データ … U.S. Geological Survey(アメリカ地質調査所)、U.S. Census Bureau(アメリカ国勢調査局)
    ※2:日本のひとりあたり居住面積の算出元データ … 国土交通省 国土地理院総務省統計局

    ドイツの産んだ新世代床材

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