複合フローリング
日本で流通している複合フローリングは、JAS規格(摩耗A、Bテスト)に沿って摩耗テストがおこなわれています。この場合、100~500回の回転数でもって表面の摩耗度をはかるテストで、それ以上の回転数による摩耗耐久を図りたい場合は自社基準テストとなります。
企業によっては自社規格で2000回転、3000回転、といった高耐久テストをおこなっているところもあります。


ラミネート
ラミネートフロアはHDF/MDF基材の上にシート、およびUVコーティングをほどこした造りになっており、表面が強力な耐久性を誇り傷や凹みから床材を守ります。
もっとも、ラミネートの中でも基準値によってその耐久は異なり、耐えうる回転数に応じてACクラス認定がおこなわれます。
一般的に流通しているラミネートのACクラスはAC4~AC5辺りで、AC6を超えると「重歩行」「超耐久」と見なされます。
ACクラス | 耐摩耗性(Taber回転数) | 主な使用環境例 |
---|---|---|
AC1 | 約 900回転以上 | 寝室、ゲストルームなど人の出入りが少ない住宅 |
AC2 | 約 1,800回転以上 | リビングや食堂など住宅の通常使用 |
AC3 | 約 2,500回転以上 | 住宅全般、軽商業(小規模オフィス) |
AC4 | 約 4,000回転以上 | 住宅全般、商業中程度(ブティック、オフィス、カフェ) |
AC5 | 約 6,500回転以上 | 商業施設(学校、デパート、レストラン) |
AC6 | 約 8,500回転以上 | 過酷な商業施設(空港、駅、ショッピングモール) |


SPC/LVT
SPC/LVTの耐久に対する考え方は同じで、表面表層の厚みが一般的に耐久性を測る基準となります。WC(Wear Class)と呼ばれる階級に基づいて耐久性が区分けされています。
20台の数字は一般住宅での使用を示し、表層0.3㎜以上が一つの基準になります。
30台の数字は商業施設での使用を示し、表層0.55㎜以上が一つの基準になります。
特に使用頻度の多い箇所(カフェやレストラン等)へ使用する場合、32~33といった基準をクリアした床材の使用が推奨されます。
使用区分(WC) | 住宅/商業 | 耐摩耗性(Taber回転数目安) | 主な用途例 |
---|---|---|---|
21 | 住宅・軽度 | 約 900回転(AC1相当) | 寝室、客室 |
22 | 住宅・中度 | 約 1,800回転(AC2相当) | リビング、ダイニング |
23 | 住宅・高強度 | 約 2,500回転(AC3相当) | 廊下、子供部屋 |
31 | 商業・軽度 | 約 2,500回転(AC3相当) | 小規模オフィス |
32 | 商業・中度 | 約 4,000回転(AC4相当) | ブティック、カフェ |
33 | 商業・高強度 | 約 6,500回転(AC5相当) | レストラン、学校 |