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Bauhaus

ドイツ発バウハウス建築デザインの
インテリアを自宅で簡単に

ドイツ建築の代名詞とされる「バウハウス」ですが、元をたどると100年前のドイツに15年ほどしか存在しなかった建築学校の名前であることが分かります。今でもドイツだけでなく国内外で根強い人気を誇り、家の間取りをバウハウス風に模様替えする人も少なくありません。

なぜ、1世紀も前の、かつほんの少しの時期しか活躍していなかった建築学校の名前が、今でもドイツ建築の代名詞のように使われているのでしょうか?今回は、ドイツバウハウスの起源と歴史、コンセプトとその自宅への応用方法についてまとめていきたいと思います。

100年の歴史を持つ、100年前より人気のバウハウス建築

21世紀の現代でも、前衛建築の代名詞としてその名が世界的に知られている「バウハウス」ですが、その起源は100年前(1919年)のドイツの小都市、ワイマールに遡ることができます。

当時のヨーロッパは、1914年から1918年まで4年間続いた第一世界大戦の余燼の冷めない荒廃の中にありました。ヨーロッパ諸国の中でも、人口の4%にあたる200万人が戦没し、プロイセン時代の領土を失い多額の賠償金を課せられたドイツの受けたダメージは特に深刻で、多くの国民が貧困、傷病、絶望に打ちひしがれている時代でした。

第一世界大戦第一世界大戦

バウハウスの建てられたワイマール(ヴァイマールとも)の名は、当時のドイツ国民にとって特別な意味合いを持ちます。1919年、帝国制の崩壊した新生ドイツは、その土地で第一次世界大戦後の憲法を改正し「ワイマール憲法」なる体制が成立したのです(そのため、この1919年からナチスドイツ発足の1933年までの戦間期を「ワイマール共和制」と呼びます)。

そうした「生まれ変わったドイツの象徴の地」で「新しいタイプの建築学校」が産声を上げたのは偶然ではありません。このバウハウスの設立に向け、荒廃したヨーロッパ国内外からは、建築だけでなく、美術、彫刻、アートの巨匠たちが招かれました。「総合芸術」の名で呼ばれる新しいコンセプトの建築スタイルを、この地に芽生えさせようとしたのです。

バウハウスのコンセプトについて

設立から100年経った今でも人々を虜にするバウハウスのコンセプトは「総合芸術」です。いわば、職人と芸術家が、大工と画家が、それぞれ別々の路線を突き進んでいた「建築」という学問を、それぞれの強みを一緒くたにすることで、建築を総合的で実用的な芸術として完成させよう、としたわけです。

形而上学の発展の地であるドイツでは、抽象的な概念や理論が独り歩きする傾向にありました。理念的なものが崇高であるという考えの起源はプラトン時代の哲学にまで遡ることができますが、それは反面、現実社会の実用的なもの、即物的なものをおざなりにする傾向がありました。19世紀にフランスで生まれた芸術こそ実用から切り離された至上のものである「芸術のための芸術(L’Art pour l’art)」というコンセプトは、今までかろうじて連携関係にあった「実用」と「芸術」の関係性に終止符を打ち、その反動として極端なマルクス主義の発展に飛び火しました。

ボードレールボードレール

思想上、そして政治上の大きな衝突と敗戦を経験したドイツ人は、今まで常識のように扱っていた諸問題の枠組みを一度破壊し、新しい手法を生み出すタイミングに差し掛かっていました。

ここで、バウハウスの生みの親であるヴァルター・グルピオスが視線を注いだのが、クレーやカンディンスキーを主流とした「抽象芸術」です。滑らかな曲線、直線、円、といった余計なものを極限までそぎ落とした機能美の極致とも呼べる彼らの芸術は、グルピオスの目指す「芸術と工芸の協調」というコンセプトへの親和性を見せていました。こうした巨匠をバウハウスの講師と招き、建築分野への抽象芸術の交感がはじめられたのです。

カンディンスキーの絵画「いくつかの円」カンディンスキーの絵画「いくつかの円」

1919年の創立以降、その経営方針を二転三転させたバウハウスですが、その基本概念である「総合芸術としての建築」「機能美の探求」という方針はぶれませんでした。バウハウスの影響を受けた建築、インテリアや家具を見ると、どれも厳格で、立方体の形、平らな屋根と直線的なフロアプランなどの特徴によって形作られています。

バウハウス風インテリアに挑戦しよう!

バウハウス風インテリアに挑戦しよう!

経営難や政治的な問題によって、1919年に開校したバウハウスは1933年に並行し、奇しくも戦間期の安定期であった「ワイマール共和制」と同じタイミングで誕生し、同じタイミングで歴史から姿を消しました。

にもかかわらず、バウハウスの生みの親であるグロピウスや、その考えに共鳴した多くの画家や彫刻家、そして意欲的で夢と才能にあふれた若い画家、建築家、大工の卵などの意思は戦後も残り続け、今でも時代を越えて世界の建築・インテリアに影響を与え続けています。

バウハウスのコンセプトである「前衛的な取り組み」という理念に則ると、バウハウス風のインテリアを再現するのに「これ!」といった具体的なルールや正解は存在しません。かつて若いドイツの建築家たちが目指した通り、手探りで、新しい建築の姿を模索していくことこそが、そもそもの理念にあっているのでしょう。

とはいえ、やはりバウハウス風のインテリアを再現するにあたり、いくつか踏襲すべきポイントというのは抑えておいたほうが良いでしょう。

まず、第一のポイントが「機能美」を追求することです。すなわち、できるだけシンプルで、輪郭の分かりやすい(直線、曲線、三角形、四角形、円形、など)、インテリアの装飾を目指すわけです。配色に関しては、くっきりとした色、つまり赤、青、黄、グレー、白や黒などが空間を意識付けます。その意味で、以下のようなタイル柄のフローリングは、バウハウス的なインテリアと相性がいいでしょう。

前衛的なデザイン

第二に、家具や装飾に関して、極力「無駄を省く」ことが求められます。無駄な家具、装飾、フリルといった要素は極限まで取り除き、かつ無用な加工も避け、素材であるスチールやメタル、ガラスなどが好まれます。

勿論、これらは一例で、あくまで本来のバウハウスのコンセプトは「前衛的なデザイン」です。失敗を恐れず、様々なインテリアにチャレンジしてみるのも良いでしょう!

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