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    2024.8.1

    ホテル業界インテリアトレンド2024 ベスト5

    監修

    インテリアコーディネーター/窓装飾プランナー/キッチンスペシャリスト猿渡 奈央

    海外の有名床材ブランドなどを取り扱うインテリア総合商社勤務。インテリアコーディネーター、窓装飾プランナーの資格を保有。

    世界規模でのコロナ禍の収束、インバウンド需要の増加、さらに国内ではホテルが併せ持つ機能やホテルステイの多様化という追い風を受けて、観光産業の根幹を担うホテルマーケットはこれまで以上に盛り上がりを見せています。従来の宿泊機能のみでなく、食、アート、音楽やカフェカルチャーにまでその存在感を示し始めたホテル空間のインテリアはどうなっているのでしょうか。今回は、ますます活況を呈するホテルのインテリアに着目します。

    和✕北欧テイストのジャパンディ(Japandi)スタイル

    「ジャパンディ(Japandi)」とは、日本の伝統的な和室の様式を示す「Japanese」と北欧のインテリアを表す「Scandinavian」のdiを組み合わせた造語で、北欧インテリアに、侘び寂びに表されるような日本の様式美を取り入れた空間を指します。

    東洋×西洋のミックススタイルとしては和モダンスタイルがありますが、和モダンは和をベースとして北欧のモダンなスタイルを加えるのに対し、ジャパンディスタイルは北欧インテリアをベースとした空間に和の要素を取り入れており、印象としては北欧要素が強くなるため受け取る印象も異なります。

    このスタイルの特徴は、①ベージュ、グレー、ホワイトなどのアースカラー、②木、麻、漆喰、い草などの天然素材、③ミニマルで余白を生かした空間であること。落ち着いた色調の中に自然素材をほどよく織り交ぜて演出された空間には、親しみを感じる方が多いのではないでしょうか。

    近年では2022年にオープンした「アマン・ニューヨーク」、2023年12月にオープンしたばかりのスキーリゾート「MUWA NISEKO」がこのスタイル。アマンNYでは、深いブラウンや落ち着いたベージュをベースカラーとして、直線的でシンプルなインテリアの中に照明や調度品で硬質な素材を取り入れ、剛と柔のリズムが心地よい空間を生み出しています。各スイートルームには長谷川等伯の「松林図屏風」をモチーフにしたウォールアートが飾られており、空間コンセプトにおける日本の存在感を確かに感じられます。

    バスルームの床は足に心地よいオーク材が使われているとのこと。空間において大きな面積を占める床材は、そのインテリアの方向性を決定づけるといっても過言ではありません。ジャパンディスタイルを目指すのであれば、パラドー社の床材では「Oak grey whitewashed」あるいは「Oak grey whitewashed」のような、ニュートラルな色調で優雅さと柔らかさを兼ね備えたグレージュカラーがマッチするのではないでしょうか。

    関連記事:日本の侘び寂び(Wabi Sabi)インテリアが欧州で大人気!? | Paradorパラドー

    参考: “Japandi” Style Is The Minimalist, Multi-Cultural Interior Design Trend That Shows No Sign of Stopping | Vogue

    ヴィンテージ感漂うインダストリアルスタイル

    インダストリアルスタイルとは、工場で見られるような鉄骨柱を剥き出しで使用したり、レンガ壁のレンガを部分的に欠けさせたり、時間の流れによって生まれる自然な変化やそれに手を加えた跡をあえて残したような演出を指します。打ち放しのコンクリートやスチール、アイアンといった素材を、黒やダークブラウンなどの低いカラートーンでまとめたものが多く、全体としてやや雑で無骨な印象をもたらします。

    そこに、使い込まれたヴィンテージ感のあるアイテムをエッセンスとして散りばめ、無機質さ、重さのみでなくスタイリッシュな空気を感じさせるインテリアが近年のトレンドであるインダストリアル×ヴィンテージです。

    2021年にオープンした「エースホテル・ブルックリン」や2022年オープンの「ONE TOKYO」がこのスタイル。エースホテル・ブルックリンは、ダークグリーンをキーカラーとして、壁はコンクリート、柱は木製、床はホワイトオーク、そして家具は合板のハンドメイドと多様な素材使いでヴィンテージ感を醸しつつ洗練された空間になっています。

    建築家の隈研吾氏がデザイン監修したONE TOKYOは、セメント板と木板の組み合わせが印象的なファサードに象徴されるように空間のいたるところに古木材が使われており、工業材と木材の大胆な融合によって生まれるコントラストが特長的です。燻したような深いブラウンの古木材を多用しても重たい印象にならないのは、ヴィンテージ感を程よく落ち着かせ少し冷たい印象を与える工業素材の成せる技といえそうです。

    このスタイルでは、「Industrial Canvas grey」のようなラフに見えながらも遊び心が垣間見えるスモーキーグレーの床材が、アイアン素材の家具や低めの色調を暗くなりすぎずにまとめてくれることでしょう。または、まさに剥き出しのコンクリートを思わせる「Concrete grey」もシンプルで使い勝手のいい床材で、空間の統一感が増すこと間違いありません。

    床材例:https://parador.jp/products/kunstwerkplus/501

    日本の伝統工芸×世界のエッセンス、新しい和洋ミックススタイル

    その土地ならではの素材や伝統工芸品をホテルの設えに取り入れたり内装に活かすなどは従来から一般的でしたが、最近では、その土地の文化をベースとしたところにインターナショナルなエッセンスを融合させ、ほかにはない独自の空間へと昇華させたインテリアが多く見られます。

    2023年開業の「ザ・リッツ・カールトン福岡」、「シェラトン鹿児島」などがこのスタイル。「ザ・リッツ・カールトン福岡」の内装デザインを手掛けたのはオーストラリア・メルボルンのデザインオフィスで、福岡の伝統工芸であり日本三大織物のひとつに数えられる「博多織」からインスピレーションを受けたインテリアとアートが特長です。

    鹿児島県初の外資系ラグジュアリーホテルとなる「シェラトン鹿児島」は、まさに日本の伝統と西洋の融合がコンセプト。鹿児島の地層を思わせるレセプションカウンターには版築仕上げという日本の古い建築技術が使われており、館内は薩摩切子のグラスや薩摩焼、織物など鹿児島の工芸品で満ちています。一方、1階と2階フロアにまたがる大きな壁画はNY出身アーティストによるもので、ローカルとグローバルを程よくミックスさせた開放感のあるデザインやアートワークがゲストを楽しませてくれます。

    このようなミックステイストをまとめあげるには、それ自体で主張しすぎない落ち着いた色、ホワイトやグレーのモノトーンですっきりした色味が候補に挙がります。例えば、「Oak Natural Mixgrey」の自然で柔らかい色合いは、独創的なアートワークや工芸品を飾る空間に統一感をもたらしてくれるはずです。

    床材例:https://parador.jp/products/kunstwerkplus/106

    天井の照明やロビーの吹き抜け、壁のアートや造作など、インテリアに注目したとき、同じ構造体でも天井や壁面は目を引く仕掛けが施されることが多いのに対し、床は主役になるものではありません。しかし、ほかの要素を活かすためベストなステージを用意したりまとめ役になったりと、空間演出において床材は欠かせない役割を担っています。

    今回はここ数年内に開業したホテルに焦点をあててインテリアトレンドをご紹介しましたが、2024年だけでも国内で60件以上の新規オープンが予定されているホテルシーン、これからもインテリアデザインのトレンドセッターとして要注目です。

    ドイツの産んだ新世代床材

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