床材の知識

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    2022.6.14

    ダークウッド系SPC床材の種類とインテリアの特徴

    監修

    インテリアコーディネーター/窓装飾プランナー亀田彩夏

    海外の有名床材ブランドなどを取り扱うインテリア総合商社勤務。インテリアコーディネーター、窓装飾プランナーの資格を保有。

    高級感、重厚感、渋み、といったイメージとして取り入れられることの多い明度の低い「ダークウッド」ですが、無垢フローリングの世界では高級木材として、入手が難しくなりつつあります。加工や着色もおこなわれるものの、本物風に見せるには高度な技術を要するため、お手軽な値段では手が届かず、メンテナンスも困難です。

    そんなダークウッド調のフローリング、昨今SPC床材としてもラインナップが展開されるようになり、高級感を保ちつつお手軽な価格帯で自宅や商業施設にダークウッドを導入できるチャンスが広まっています。今回は、ドイツ発のダークウッド調SPC床材の紹介を軸に、ダークウッドのインテリアへの取り入れ方をお伝えしていこうと思います。

    ダークウッドの種類

    一般的には、赤茶、ブラウン、黒みがかった灰色、といった明度の低い色合いを持つ床材が「ダークウッド」と括られます。自然界の木材でいえば、三大銘木と呼ばれるウォールナット、チーク、マホガニーなどがこれに該当します。

    Walnut antique (木質フローリング)
    Walnut antique (木質フローリング)

    こうしたダークウッド系の木材は、独特の重厚感・高級感を持つことから、家具、フローリング、装飾など様々な分野に重宝される一方で、比較的値段が高く、手に入りづらいという調達上の問題を抱えています。そのため、広義のダークウッドとして、樫などの手に入りやすい木材を加工(着色や燻製)することで「暗く見せる」という手法もとられます。

    アルフレッド・ハベリ氏とのコラボ床材(日本未発売)
    アルフレッド・ハベリ氏とのコラボ床材(日本未発売)

    調達上の理由から、無垢フローリングが塩ビ床やSPC床のようなトレンドに移っても、この「ダークウッド」の持つ高級感の価値は衰えることがなく、むしろ高級感を醸しつつ汚れや傷を目立たなくしたい、例えばキッチンやリビングなどで使用されるようになりました。

    もっとも、自然のダークウッドを塩ビ床、SPCといった床材に再現する場合、単調で面白みのない色合いになってしなわないように、設計者の創意工夫が必要です。ダークとは、単なる黒や明度の暗い色ではありません。一概に「ダーク色」、といっても自然界には木目のディテールに及ぶまで色調の繊細な変化があり、「深いダーク色」「浅いダーク色」といった、絶妙な差異を床材上に再現する技術とバランス感覚が必要になってくるわけです。

    特に、SPC床としてダークウッドを使用する場合、水回りなどにも使用することができ、かつメンテナンスが楽で、無垢フローリングでありがちな床鳴りやあばれといった不良を抑えられることなどから、景観を損なわずお手軽にダークウッドの高級感の魅力を楽しむことができます。

    耐久・耐水に優れたドイツ製最高級SPC床材

    ダークウッドとインテリアデザイン

    明度の違いが見る者に与えるイメージは、色彩学、心理学の分野で広く研究されていて、黒っぽいデザインは全体的に「落ち着き」や「重厚感」といったイメージと結びつきます。例えば、京都大学増田稔教授は「木材のイメージに与える色彩および光沢の影響」の中で、木材の明度とイメージの関係を調査し、木材の明度の低さ(ダークウッド調)は「重厚な」「深味のある」「渋い」といったイメージと結び付くとしました。

    もっとも、明度が極端に低くなりすぎると、ダークウッドは「黒」に近くなり、その場合「神秘的」「芸術的」「スタイリッシュ」というイメージをもたらす反面、「孤独な」「暗黒の」といった人によってはネガティブな観念に結び付くこともあり、注意が必要です。

    ダークウッドが、その空間の面積の大半を占める床材として使用される場合、空間全体の雰囲気に「高級」かつ「重厚感」を与えることになります。基本的には、床材に低い明度のダークウッドを用いる場合、部屋全体が重苦しくならないように、壁には少し明度の高いものを、そして天井には壁よりもさらに明度の高い色合いを、あてはめるのが良いとされています。

    例えば京都府立大学の研究では床材のベースカラーよりも壁などの明度が高い場合、部屋全体が大きく見えるとし、ベースカラーとして明度の低いダークウッドを使用するのであれば、壁や天井などには明度の高い色を選択することが部屋を大きく見せるコツとしています。 上述の通り、渋さや重厚さと結びつくダークウッド色は、「古木」「ヴィンテージスタイル」といったイメージを連想させやすく、例えばドイツ人デザイナーの得意とする、古いものと新しいものをブレンドさせた「インダストリアル・デザイン」の床材部分に当てはめやすいでしょう。

    Oak Pacific antique 日本未発売
    Oak Pacific antique 日本未発売

    古木のイメージを上手く室内に表現できれば、日本人好みの渋い、わび・さび溢れる雰囲気を醸し出すことが可能です。居住空間だけでなく、カフェや落ち着いた雰囲気の居酒屋などでもダークウッド系の床材は、同じく「渋み」「重厚感」と合わせ上手く取り入れられるでしょう。

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    クンストヴェルクコレクションプラス #103 Oak Vintage grey
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